成人病が生活習慣病と呼ばれるようになった理由

   2017/06/12

生活習慣病について考える女性
成人病は20世紀末ごろからは生活習慣病と呼ばれるようになりました。がん、脳血管疾患、心臓病は三大成人病として古くから知られており、成人を過ぎてから加齢にともなって罹患するリスクが飛躍的に高まっていく一連の疾患として名づけられた経緯があります。日本の医療をみた際に死亡率を考えても医療費を考えても三大成人病の予防をしていくということが重要であるということが明らかとなっていたことを受けて、その注意喚起をするために国によって使用されるようになった名称でした。

しかし、後の研究が行われてきたことによって、加齢にともなって発症することが増えるのは事実であっても、その発症には若い頃からの生活習慣の積み重ねが大きな影響を与えているということが明らかとなり、成人になっていなくても生活習慣を見なおして将来の罹患予防をしていくということが重要であることが認識されるようになりました。その影響を受けて成人、特に高齢になるにしたがって注意するべき疾患としての成人病ではなく、誰もが生活習慣のレベルで早期から気をつけていなければ罹患のリスクが高まる疾患として生活習慣病という名前に変えて注意喚起を促すようになったのです。

実際に、若くして生活習慣病にかかってしまう人も多くなってきており、現代的な生活を送っていることが罹患のリスクを着々と高めてきてしまっている現状があります。そのため、まずは一連の疾患としての名称のレベルで国民の意識改革を促すと共に、含まれている疾患の種類も成人病として知られていたものの見直しを行うことで再編することによって、より現実にあったものへと変更したのが現在用いられている生活習慣病の括りとなっています。

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