成人病はなぜ発症するか

成人病とは生活習慣が原因となる病気の総称で、代表的なものに糖尿病があります。糖尿病は血糖値が高いため上手くブドウ糖を体内に吸収することができません。インスリンは血糖値を安定させるホルモンで、食後の急激な血糖値の上昇を防ぐために血液中のブドウ糖をエネルギーとして消費したり脂肪として体に蓄えたりします。

しかし糖尿病ではインスリンの分泌が不十分になるので、ブドウ糖は必要とする細胞には送られずに全身でエネルギー不足が起こります。肥満や運動不足、ストレスなどで発症し、喉が渇いたり手足がしびれたりします。最近は子供が甘い物ばかりを食べて食物繊維やミネラルが不足した食事をとりやすいので、糖尿病になったケースが増えています。糖尿病予備軍まで含めると多くの人がこの病気にかかっています。また日本国内で3000人もの該当者がいる成人病があります。それは血圧が高すぎる高血圧症です。血液を全身に送る動脈で血流が悪化すると、心臓はそれを補いように圧力を高くします。高血圧症は放置すると動脈硬化が進行して心筋梗塞や脳卒中といった命の危険に陥る他の成人病を誘発します。

血圧が高い以外にもめまいや肩こり、頭痛などの症状が出ます。高血圧症も喫煙や肥満、バランスの悪い食事など現代人のライフスタイルに密接に関わっています。高血圧症は運動を定期的に行い、食事を改善することで血圧を一定に下げることができます。特に動物性脂肪ではなく植物性脂肪に多いオメガ3脂肪酸を摂取します。オメガ3脂肪酸などは不飽和脂肪酸といってコレステロールを下げることで、血流を良くして動脈が詰まるのを防ぎます。高血圧の人は冬の寒暖差に気を付けないと心筋梗塞のリスクが高いです。

成人病の人の日常生活

成人病にはがんや脳卒中、心筋梗塞などの致命的なものを筆頭として、患者数の多い高血圧や脂質異常症、糖尿病などの様々なものがあります。それぞれ症状こそ全く違うものの、原因が生活習慣に根ざしているとされている点で共通している部分があり、成人病になってしまうと日常生活の中で同じようなことを心がけていかなければならなくなります。

ジョギング中の夫婦成人病の人の日常生活の中で基本的に気をつけなければならないのは食事と運動であり、それに加えて成人病のリスクを高める習慣を減らすということが必要になります。食事の面では暴飲暴食を避け、適切なカロリー摂取量を守るようにするということが基本になります。それに加えて栄養素に十分に注意し、ビタミンやミネラルを過不足なく摂取し、三大栄養素と食物繊維のバランスを考慮した食生活を送ることになります。一方、運動の習慣をつけるということが大切であり、ジョギングやスポーツを週に何度か行うという運動習慣をつけていくということが行われるようになります。この時に無理をしすぎると関節に負担がかかり関節痛になる方もいますので、ジョギングにしろスポーツにしろ無理のない範囲で行いましょう。

また、成人病のリスクを下げるため、たばこをやめたり、アルコールの摂取を控えたりするということも心がけるようにして生活を送っていくのが基本です。それに加えて、十分な睡眠をとってストレスを溜めないようにするということも重要視されており、毎日を自分を労ることを中心に考えて生活していくことが大切になります。こういった生活を送りながら、定期的に健康診断に通うことによって自分の成人病が良い方向に向かっているか悪い方向に向かっているかということを把握すると共に、他の成人病を合併してしまっていないかということを確認するというのが日常生活の中に盛り込まれることになります。

成人病と遺伝の関係

ストレスを感じる男性成人病と呼ばれる生活習慣病は、ストレス、喫煙、偏った食事など様々な要因から引きおこります。それらが進行し重症化すると高血圧症、脂質異常、肥満、糖尿病がに発展します。自覚症状がない血管に異常がみられると、血管の壁にコレステロール等の脂質分が固まり血流が悪くなるのが特徴です。心筋梗塞や、脳梗塞に繋がり突然死に至ってしまいます。その成人病ですが遺伝的な要因もあります。家族全員が肥満である、親類に血圧の高い人が多いなど漠然と感じることはあるのですが、科学的根拠はいまだに解明されていません。

染色体異常など遺伝子に異常がみられる場合は少数の例外を除いて遺伝が関係します。その為生まれつき生活習慣病になりやすい遺伝子が多い人は規則正しい生活をしていても成人病になるリスクが高く発症する可能性があります。その遺伝子を持っていなくても、不規則な生活等が重なると成人病に発症してしまうのは言うまでもありません。近年、遺伝子に関する医学研究が行われまだ研究段階ですが生活習慣病になりやすい遺伝子が解明されています。さらに研究が進んで成人病に関係する遺伝子が解明できれば、予防に大きく貢献するでしょう。まだ遺伝子医学は発展途上で今は、自分自身で予防を実施するしかありません。

特に遺伝要素を持つ人は生活習慣の改善、維持を続け少しでもリスクを減らす努力が必要です。肥満家系のひとは1日30分、早歩きや汗をかく程度のやや強めの運動をし、食生活を改善しましょう。運動をすると体重はあまり変化はなくても、肝臓に溜まった脂肪が減少するほか善玉コレステロールや肝炎を防ぐ物質が分泌されるデータもあります。まずは生活習慣を見直し、遺伝の有無関係なしに自己管理が最大の予防です。